便利さの裏側にある安全対策への理解も怠ってはならない。夜間のセルフサービスガソリンスタンドは、法令に基づき事務所内の防災監視カメラや危険物取扱者による安全確認のもとで運用されている。しかし、利用客自身が基本的な危険物取り扱いのルールを守らなければ、重大な事故につながる恐れがある。
給油作業時の最大の敵は、人体に溜まった静電気だ。特に空気が乾燥する冬場の夜間は静電気が発生しやすく、放電時の火花がガソリン揮発ガスに引火する危険性がある。必ず給油ノズルを握る前に、計量機に設置された静電気除去シートへ素手で触れる習慣を徹底したい。また、給油中のエンジン停止(エンジンストップ)は法律で義務付けられた基本ルールである。
夜間のトラブル対応で多くの知見を持つJAF(日本自動車連盟)も、深夜ドライブにおける事前の燃料確認と早めの給油を強く推奨している。JAF(日本自動車連盟)の救援データによると、高速道路におけるトラブルの上位には常に「ガス欠」がランクインしている。深夜は給油所同士の間隔が広く開いているエリアも多いため、メーターが残り4分の1を示した段階で最寄りの営業店舗を探し始めるのが、ガス欠事故を防ぐ最善策となる。