彼の名を広く全国区にした作品として忘れてはならないのが、フジテレビの大ヒットドラマ『HERO』だ。木村拓哉演じる主人公の脇を固める末次事務官役で見せた、哀愁とコミカルさが同居した演技は、多くの視聴者の記憶に強く刻み込まれた。さらに、天才的な詐欺師たちの化かし合いを描いた『コンフィデンスマンJP』シリーズのリチャード役では、変幻自在の変装ととぼけたユーモアで作品のポップな世界観を力強く牽引した。
また、劇作家・監督の三谷幸喜との出会いも彼のキャリアにおいて決定的な意味を持つ。NHKの大河ドラマ『真田丸』で演じた豊臣秀吉役は、その最たる例だ。人たらしとしての光と、晩年の狂気と衰えゆく陰を見事に演じ分け、視聴者を圧倒した。コミカルな掛け合いから重厚な人間劇まで、名バイプレイヤーとして作品の骨格を支える力は、まさに日本演劇界の至宝と言える。