時計の針を2014年9月25日に巻き戻します。大阪市天王寺区の自宅マンション駐車場に停められたワゴン車内で、TENN(本名・森脇貴宏)さんが首を吊った状態で発見されました。第一発見者は妻である上原多香子さんでした。発見直後の通報、そして現場の凄惨さは想像を絶するものであり、当時報じられたTENNさんの死因は突発的な自死とされ、遺書の内容については「詳しい理由は伏せられたまま」葬儀が執り行われました。
当時、世間では「夫婦間の収入格差によるプレッシャー」「音楽活動の行き詰まり」などが原因ではないかと取り沙汰されました。悲しみに暮れ、遺影を抱えて号泣する上原さんの姿に多くの人々が寄り添い、彼女を励ます声が大半を占めていたのです。
ところが、事態は2017年8月発売の『女性セブン』の報道によって180度覆ることになります。TENNさんの実弟をはじめとする遺族が、手元に保管されていた直筆の遺書やスマートフォンに残された証拠写真を公開。世間が信じていた「悲劇の夫婦愛」という前提が音を立てて崩れ去りました。