多くのファンを魅了していた甘栗ビジュアルから、なぜ現在のような攻撃的で硬派なヤンキー路線へと劇的なキャラ変を遂げたのでしょうか。そこには本人の強い意志と、グループを取り巻く環境の変化という明確な理由が存在します。
第一の理由は、「偽りのキャラクターに対する限界」でした。元々負けず嫌いで男気のある性格だった上田竜也にとって、妖精キャラを演じ続けることは精神的な負荷が大きかったといいます。ある日のコンサートMC中、突如として「妖精なんて見えねぇよ!」と自ら設定を打ち破ったエピソードは、ファンの間でも有名な転換点です。
第二の決定打となったのが、本格的なボクシングとの出会いです。体力づくりをきっかけに始めたボクシングに熱中し、プロボクサー顔負けのストイックなトレーニングを重ねる中で、肉体も精神も劇的にビルドアップ。2011年の舞台『ロミオとジュリエット』やドラマ『ランナウェイ〜愛する君のために』での坊主頭への挑戦を機に、フェミニンな髪型から完全な短髪肉体派へとシフトしました。
第三の要因は、ジャニー喜多川氏とのやり取りとグループ内での役割です。キャラ作りに悩んでいた際、ジャニー氏から「YOUは自分の好きなようにやりなよ」と背中を押されたことで吹っ切れ、本来の男らしい資質を前面に押し出す覚悟が決まりました。相次ぐメンバーの脱退を経験する中で、「KAT-TUNの治安の悪さという武器を守る」「グループの盾になる」という強い責任感が、現在の頼れる兄貴分キャラを強固に完成させたのです。