一方、上村愛子の存在感も色褪せることはない。引退後もその屈託のない笑顔と的確なスキー理論で、幅広い世代から愛され続けている。
NHKをはじめとするテレビ各局の解説者として、彼女の声は冬の風物詩となった。モーグル特有の複雑なターン技術やエアの難易度を、視聴者に分かりやすい言葉で解き明かす語り口は専門家からも評価が高い。また、日本オリンピック委員会(JOC)関連のイベントや次世代育成プログラムにも精力的に参加し、未来のオリンピアンたちへ熱いエールを送り続けている。
さらに近年では、環境問題や雪資源の保護活動にも注力。雪山を愛する一人のスキーヤーとして、未来の子供たちに白銀の世界を残すための発信をライフワークとしている。