鹿児島県鹿児島市出身の上白石萌音さんが、遠く離れたメキシコで暮らすことになった最大のきっかけは父親の仕事に伴う海外赴任でした。実家の家族構成は、中学校の社会科教員である父親、元音楽教員でピアノ指導を行っていた母親、そして2歳年下の妹である上白石萌歌さんの4人家族です。
教育者である父親が、文部科学省の派遣事業を通じてメキシコの日本人学校に派遣される教員として選ばれたことで、一家そろってのメキシコ移住が決まりました。公立学校の教員が海外の日本人学校へ赴任することは、厳しい選考を経た名誉あるキャリアの一環です。幼少期の多感な時期に異国の地へ飛び込む決断をした背景には、「家族全員で新しい世界を経験させたい」という両親の温かい教育方針がありました。
突然決まった海外生活に、当初は戸惑いもあったといいます。しかし、教育熱心で温厚な父親と、音楽の楽しさを教えてくれた母親に支えられ、上白石姉妹はメキシコという情熱的なカルチャーの渦中へと飛び込んでいきました。