黒部ダムおよび関電トンネルの建設は、戦後の復興期における日本のエネルギー需要を支えるための命がけの大事業であった。当時の関西電力社長であった太田垣士郎は、未知の難工事に対して並々ならぬ決断を下し、周囲の反対を押し切って巨大ダム建設という空前の国家的大プロジェクトを推進した。
この世紀の難工事は後に映画『黒部の太陽』として映像化され、主演を務めた昭和の大スター・石原裕次郎の情熱的な演技とともに日本中へ深い感動を与えた。出水事故に立ち向かう作業員たちの凄絶なドラマは今も語り継がれており、扇沢駅の資料コーナーや周囲の展示パネルを通じ、その偉業を間近で体感することができる。