山下達郎「クリスマス・イブ」とJr東海Cmはなぜ伝説に?驚きの真相

山下達郎「クリスマス・イブ」とJr東海Cmはなぜ伝説に?驚きの真相

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長年愛される名作であるゆえに、インターネット上やSNSでは事実と異なる俗説が散見されます。ここで報道資料および公式記録に基づき、いくつかの誤解を是正しておかなければなりません。

第一の誤解は、「クリスマス・イブはJR東海のCMソングとして書き下ろされた」という説です。前述の通り、この曲は1983年のアルバム収録曲であり、CM放映の5年も前に発表されていました。楽曲が作られた当初、達郎本人は妻である竹内まりやの楽曲提供の没テイク(コード進行)などを発展させ、オフ・ザ・ウォール的なポップスとバロックの融合を試みた純粋な作品論として制作しており、タイアップを想定したコマーシャルソングでは毛頭ありませんでした。

第二の誤解は、「CM放映後、新幹線のクリスマス当日の乗車率が即座に満席になった」という極端な言説です。実際の交通データを検証すると、CMが放映された12月24日・25日は、もともと平日のビジネス需要が中心のダイヤであり、若いカップルが利用する夜間の特定便(通称シンデレラ・エクスプレス等)の指定席は激しい争奪戦となったものの、輸送人員全体が一夜にして倍増したわけではありません。JR東海が真に勝ち得たのは、短期的な乗車率の跳ね上がり以上に、「新幹線ブランドの情緒的リブランディング」という計り知れない長期資産でした。

第三の誤解は、歴代CMのヒロインたちが最初からトップアイドルとして選ばれていたという認識です。深津絵里(起用時は水原里絵名義でも活動)は当時15歳、牧瀬里穂は17歳であり、両名とも全国的な知名度を獲得する前のオーディション選考でした。制作陣が求めたのは既成のスター性ではなく、「誰かを待ち焦がれる無垢な表情」という圧倒的な記号性だったのです。

小林 直樹
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小林 直樹

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