杉田智和の演技を語る上で欠かせないのが、マイクの前で見せる予測不能なアドリブと、計算し尽くされた「間」の取り方だ。アニメにおけるセリフの尺は厳密に決まっているが、彼はそのコンマ数秒の隙間に、キャラクターの呼吸やクスッと笑える余白を巧みにはめ込んでいく。
昭和のアニメや特撮、古典的なゲーム、サブカルチャーへの深い造詣が、彼の演劇的引き出しの多さを支えている。共演者との掛け合いの中で瞬時に反応し、相手の良さを引き出しつつも自分のカラーを残すスタイルは、共演する若い世代の声優にとっても大きな刺激となっている。