彼がこれまでに担ってきた大役の数々を振り返ると、そこには過酷なビジュアル作りの歴史が刻まれている。集英社を代表する大ヒット漫画の映画化である『キングダム』の信役、あるいは『ゴールデンカムイ』での杉元佐一役。いずれの現場においても、彼は自身の美貌を温存することなく、泥にまみれ、傷を負い、野性味あふれる表情へと自らを追い込んできた。
劇中の役柄に合わせて骨格の見え方すら変えてしまう徹底した肉体改造。アクション映画としての激しい立ち回りの中で見せる一瞬の表情には、鬼気迫る情念が宿る。ただ綺麗なだけではない、戦う男としての凄みと哀愁がその顔つきに加わったことで、彼の演技は新たな次元へと到達した。