山本七平の警告はなぜ今刺さるのか?『空気の研究』と日本教の真相

山本七平の警告はなぜ今刺さるのか?『空気の研究』と日本教の真相

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山本七平の言論が、机上の空論を弄ぶ観念的な学者と一線を画していた背景には、彼の特異な山本七平の経歴と死線をくぐり抜けた戦場体験があります。

1921年に東京で生まれた山本は、クリスチャンの家庭環境で育ち、幼少期から聖書や西洋古典に親しみました。青山学院高等学部を卒業後、学徒出陣によって帝国陸軍に入隊。野砲兵少尉として激戦地フィリピン・ルソン島に派遣されました。飢餓とマラリアが蔓延し、友軍が次々と命を落とす極限状態の中、山本は敗残兵としてジャングルを彷徨い、マニラ郊外の捕虜収容所で約1年半の抑留生活を経験します。

当時の手記や回想録で語られているのは、「軍規や建前がいかに簡単に崩壊し、人間の本能と情緒的暴走が組織を壊滅させるか」という冷酷な現実でした。復員後、聖書やキリスト教関連書籍を専門に扱う出版社「山本社」を設立。自ら零細企業の経営者として汗を流しながら、西洋の絶対的一神教の論理と、土着の情緒に流される日本的感性の両方を骨の髄まで叩き込まれたことが、唯一無二の透徹した観察眼を育んだのです。

石川 優花
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石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。