雷の呼吸の基本型は本来「陸ノ型(ろくのかた)」までしか存在しません。善逸が放った雷の呼吸 漆ノ型 火雷神の読み方は「ほのいかづちのかみ」です。歴代の雷の呼吸の使い手ですら到達し得なかった、完全なる我妻善逸のオリジナル技となります。
この技名の由来は、日本神話の『古事記』に記された「八雷神(やくさのいかづちのかみ)」の一柱である「火雷(ほのいかづち)」に深く関係しています。黄泉の国で変わり果てたイザナミの胸部に宿った雷神であり、激しい炎と雷光を司る神です。
善逸の放つ火雷神は、単なる電気的な衝撃にとどまらず、巨大な雷龍を想起させる灼熱の閃光を纏います。己の弱さを焼き尽くし、神仏のごとき速さで悪を討つという、善逸の内面的な精神性と神話のイメージが見事に重なり合っています。