ロンドン郊外の豊かな自然に囲まれた歴史あるキャンパス。次男が身を置くのは、厳格な伝統と先進的なカリキュラムで知られる英国ボーディングスクール留学の環境だ。親元を離れ、異なる文化や言語が交錯する寄宿舎生活の中で、彼は着実に自立の階段を登っている。
小学生の段階で海を渡らせる決断を下した紗栄子の教育方針には、並々ならぬ覚悟があった。日本での過度な注目から子どもたちを守り、一人の人間として対等に評価される場所を与えたい。その強い思いは、異国の地で逞しく適応する息子の姿によって結実しつつある。学業はもちろん、ディスカッションや課外活動を通じて育まれる多角的な視野は、彼の大きな財産となっている。