監督を務めたデイミアン・チャゼルは、当時弱冠20代後半という若さで本作を手掛け、映画史にその名を轟かせた。彼が用いた超高速のカッティング、楽器のディテールに迫る極端なアップ、そして完璧に計算された音響設計は、まるでアクション映画さながらのスリルを醸し出す。
配給を手掛けたソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの手腕もあり、単なる単館系作品の枠を超えて世界的な大ヒットを記録。映画芸術科学アカデミーが主催する第87回アカデミー賞では、助演男優賞(J・K・シモンズ)、編集賞、録音賞の3部門を受賞するという快挙を成し遂げた。若き監督の緻密なビジョンが、映画産業全体を震撼させた瞬間であった。