フットボールギア市場における最大のトレンドは、従来の「1枚履きロングストッキング」からの完全な脱却だ。かつては支給されたソックスを切る行為自体がマナー違反や機材の損傷とみなされることも少なくなからなかったが、現在では主要メーカー自体が自社製品として「セパレートタイプ」を標準ラインナップに組み込んでいる。
最新情報によると、ナイキやアディダス、プーマといった世界的スポーツブランドに加え、日本のタビオ(Tabio)や欧州のテープデザイン(TapeDesign)、トルーソックス(TruSox)などの専門メーカーが激しい技術開発競争を繰り広げている。足裏の滑り止めシリコンの配置技術や、指先の立体裁断、吸汗速乾性に優れた高機能繊維の採用など、足元のアドバンテージを巡るギアの進化は留まる所を知らない。
プロの現場では、コンディショニングスタッフが選手の足の形状やプレーの癖に合わせてソックスの厚みやグリップ性能を細かくフィッティングするケースも増えている。もはやソックスは単なる衣料品ではなく、スパイクと足をつなぐ重要なサスペンションパーツとしての役割を担っているのだ。