結論から言えば、セリアのつけまのりは全面的な廃盤には至っていません。2026年最新の店頭調査および流通情報によると、定番として愛されてきた「アイラッシュグルー」シリーズは現在もカタログに掲載されており、定期的な入荷が続けられています。それにもかかわらず、なぜネット上では「廃盤の真相」といった不穏な憶測が飛び交い続けるのでしょうか。背景には3つの構造的要因が存在します。
第1の要因は、パッケージリニューアルに伴う一時的な店頭在庫の空白期間です。メーカー側が容器の密閉性向上やブラシの改良、デザイン刷新を行う際、旧製品の出荷が停止され、新仕様への切り替えまで数週間から1カ月前後のタイムラグが生じます。この期間に店舗を訪れた消費者が空の陳列棚を目にし、「棚落ち=廃盤」と判断してSNSに投稿するケースが後を絶ちません。
第2に、TikTokやInstagramを中心とするショート動画での局所的バズによる急激な需要過多です。近年、束感まつげや部分用つけまつげのトレンドが再燃したことで、「100均で最も取れない強力接着剤」としてセリア製品が紹介される頻度が急増しました。1人のインフルエンサーが絶賛した翌週には、同一生活圏内の複数店舗で一斉に完売し、流通在庫が払底するという現象が日常茶飯事となっています。
第3は、店舗規模による発注優先度の格差です。セリアは直営店と大型ショッピングモール内のテナント店、小型の路面店で売り場坪数が大きく異なります。発注権限を持つフロア担当者が売れ筋のメイクツールを厚めに確保する大型店の一方で、小型店ではコスメ棚自体のスペースが削られ、つけまのり自体の陳列数が絞り込まれているのが現実です。