もちろん、市場には長年愛されてきた高級レターオープナーが存在する。代表格は株式会社デザインフィルが展開する「ミドリ」ブランドの製品だ。耐久性に優れたセラミック刃を搭載し、Amazon.co.jpや楽天市場などの通販サイトでは1,000円前後のプライスゾーンでベストセラーを維持している。これらハイエンドモデルは刃の交換が可能だったり、10年単位で使い続けられるタフなボディを備えていたりと、道具としての完成度は圧倒的だ。
では、10倍以上の価格差がある中でセリア製品に勝ち目があるのか。答えは「配置の自由度」にある。高級品を1つ買って書斎に固定するよりも、100円のセリア製品を玄関、冷蔵庫、オフィスのデスク、リビングの引き出しと、郵便物が発生するすべての動線に複数個配置する使い方が極めて合理的だ。紛失のリスクを恐れず、生活動線の要所要所に配備できるフットワークの軽さは、100円ショップ製品ならではの強烈なアドバンテージと言える。