生活空間を自分好みに彩る「100均リメイクプロジェクト」の波は、インテリア雑貨のペイントや木工加工から、ついに土をこねる造形分野へとシフトした。かつて敷居が高かった陶芸を、誰もがリビングで体験できる身近なエンターテインメントへと変貌させた立役者が、株式会社セリアのクラフトコーナーだ。
InstagramやPinterestを覗けば、淡いアースカラーで統一された北欧風のフラワーベースや、洗練されたプレートの写真がタイムラインを埋め尽くしている。既製品を買うのではなく、あえて少し歪みのある手作りの風合いを愛でる。そんな感性を持つユーザー層に、セリアの企画開発力が見事に刺さった形だ。100円ショップ業界が単なる「安売り」から「ライフスタイルの提案」へと舵を切るなか、この小さな粘土パックはカルチャーとしての存在感を強めている。