森七菜という女優の原点を振り返る上で、新海誠監督に見出された『天気の子』の存在は極めて大きい。ヒロイン・天野陽菜役に魂を吹き込み、一躍スターダムへ駆け上がった当時の瑞々しさは、今や深みのある演技力へと華麗な進化を遂げている。
研音からソニー・ミュージックアーティストへの移籍という大きな節目を乗り越え、彼女は自らの手でキャリアを切り拓いてきた。20代半ばを迎えた現在の彼女は、少女から大人の女性へと脱皮を遂げている。環境の激変を経験し、表現者として確かな軸を確立したからこそ、プライベートにおける人生の選択肢として「結婚」が現実的なリアリティを帯びて語られるようになったのだろう。