木や竹で作られたせいろを購入する際、多くの人が不安に感じるのが「カビ」や「お手入れの難しさ」だ。しかし、正しい取り扱い手順さえ把握していれば、何年も綺麗な状態を保ち続けることができる。
使い始めの最初には、食材を入れずに10分ほど蒸す「空蒸し」を行うことで、素材特有のアクや匂いを取り除く。日常の調理後は、洗剤を使用せず、ぬるま湯とたわしで軽く表面の汚れを洗い流すのが基本原則だ。合成洗剤を使用すると、木肌が洗剤分を吸収してしまい、匂い移りや劣化の原因となる。
洗った後の乾燥工程こそが最も重要なステップだ。直射日光を避け、風通しの良い日陰で十分に乾かすこと。水分が残ったまま風通しの悪い場所に保管すると、黒カビの発生を許してしまう。完全に乾燥したことを確認してから、密閉性の低い棚や吊り下げ収納で保管するのが長持ちの秘密だ。