トウキョウサロナードカフェダブ 渋谷の最大のアイデンティティは、一歩足を踏み入れた瞬間に広がる独特のノスタルジックな空気感にあります。手がけたのは、宇田川カフェをはじめ渋谷のカフェ文化の礎を築いた「リノベーションプランニング カフェ」グループ。古びた建物の骨格や質感を生かし、時代を超えた価値を吹き込む彼らの空間プロデュース手法は、この店舗において一つの完成形を見せています。
店内には不揃いでありながら調和のとれたヨーロッパ調のアンティークソファや木製テーブル、仄暗い間接照明が配置され、昭和のダンスホールやグランドキャバレーの退廃的な美学が色濃く残されています。均一化されたチェーン店や無機質なミニマル空間では決して味わえない「渋谷 隠れ家カフェ レトロ」の真骨頂がここにあります。席ごとに異なる表情を持つレイアウトは、他者の視線を適度に遮り、親密な会話を楽しむための心理的シェルターとして機能しています。