白だしを使った鍋つゆ作りで最も重要なのは、白だしと水の割合です。一般的な寄せ鍋よりも具材をくぐらせる回数が多いしゃぶしゃぶでは、つけダレを使うか使わないかによって最適な希釈倍率が明確に分かれます。
つけダレ(ポン酢やごまだれ)を使わず、出汁の味だけで具材を美味しく食べる「スープしゃぶしゃぶ」スタイルの場合、出汁そのものに適度な塩気としっかりした旨味が必要です。数多くの試作検証から導き出された白だししゃぶしゃぶ黄金比は「白だし1:水10〜12」(ヤマキ割烹白だし等の濃縮度の標準値基準)です。この希釈率に設定することで、豚肉をくぐらせた瞬間にだしの旨味が肉の表面をコーティングし、つけダレなしでも一口目から豊かな風味が口いっぱいに広がります。
一方で、従来のしゃぶしゃぶのようにポン酢などで食べる場合は、出汁に強い塩分があると塩辛くなりすぎるため、「白だし1:水15〜18」程度まで薄めて上品な香りづけ程度に留めるのが鉄則です。