投資家スレッドで最も激しい議論が戦わされているのが、傘下のアーム・ホールディングスがもたらす資産価値の評価をめぐる攻防だ。同社の保有株式価値から純負債を差し引いた時価純資産(NAV)に基づき、「ソフトバンクグループの株価は保有資産に対して大幅なディスカウント状態にある」と主張する買い方は少なくない。
しかし、市場の現実はそう単純ではない。アーム株のボラティリティそのものがSBGの株価変動リスクを直撃する両刃の剣となっている。アームのPERが高水準をつける局面では、少しの業績ガイダンスのブレが米国市場で激震を引き起こし、それが翌朝の東京市場に即座に波及する。掲示板で語られる「理論上の割安感」を信じて買い向かった投資家が、急激なバリュエーション調整に巻き込まれて手放す光景は、もはや日常茶飯事となっている。