行政や農業生産の現場において、作物は「園芸作物」として厳格に管理されています。農林水産省の統計基準では、主に苗を植えて1年で収穫を終える草本性の作物を「野菜」、2年以上栽培が続き、幹が木質化して毎年収穫できる永年作物を「果樹(果物)」と定義しています。
この分類は、作物を栽培する農業従事者の生産サイクルや土地利用の管理に基づいている点が特徴です。畑を耕起して毎年植え替える作物と、一度苗木を定植すれば数十年単位で果実を収穫し続ける果樹園とでは、肥料設計から補助金、流通ルートに至るまで管理体系が大きく異なります。
私たちが店頭で見かける状態ではなく、「土の上でどのように育っているか」という生産プロセスの違いこそが、行政上の大前提となっています。