日本国内のK-POPファンコミュニティにおける「韓国ネーム」の受容実態を調査すると、そこには単なるファンアートやごっこ遊びにとどまらない、高度なコミュニケーション戦略が浮かび上がってきます。
都内在住の20代女性(SEVENTEENファン)は、現地ファンサイン会やヨントンでの実体験について次のように証言します。「以前は本名のアルファベット表記で名札を作っていましたが、韓国人のメンバーが初見で発音に詰まる場面がありました。そこで韓国ハングル名前変換ツールを使い、本名の漢字から『ユナ(윤아)』という韓国ネームを作って名札に大きくハングルで併記したところ、推しが第一声で『ユナちゃん!』と完璧な発音で呼んでくれたんです。わずか数秒の会話のなかで、名前の呼び間違いによるロスが消えた恩恵は計り知れませんでした」。
一方で、SNS上のアンケートや知恵袋の相談履歴を精査すると、失敗談も決して少なくありません。「韓国名前診断で作った名前をそのまま名乗っていたら、現地の友人から『その名前、70代のおばあちゃん世代にすごく多い響きだよ』と苦笑いされた」「日本語の感覚で可愛いと思って作った語感が、韓国語のスラングや卑俗な単語の発音に酷似していて気まずい思いをした」といった告白が相次いでいます。自動生成ツールの結果を鵜呑みにせず、実際のニュアンスを事前に確認する作業がファンコミュニティ内でも強く推奨されるようになっています。