なぜ人々は、これほどまでに多種多様なサンリオキャラクターに惹きつけられ、いわゆる「サンリオ沼」に深く没入していくのでしょうか。SNSやファンコミュニティでのリアルな証言、現場の推し活事情を分析すると、現代人ならではの切実な心理が浮かび上がってきます。
ソーシャルメディア上では、次のようなファンの声が数多く見受けられます。
「仕事でボロボロになって帰宅した時、ポムポムプリンの無条件の笑顔を見ると心のトゲがすっと溶けていく」(20代・会社員)
「昔はキティちゃん一筋だったけれど、大人になってクロミの『なりたい自分になっちゃおうよ』というメッセージに救われた」(30代・クリエイター)
「マイナーなハンギョドンが何十年もかけて再び脚光を浴びた姿を見て、自分も不器用なりに生きていていいんだと勇気をもらった」(40代・主婦)
サンリオのキャラクターたちは、決して「完全無欠のスーパーヒーロー」ではありません。ちょっとドジだったり、泣き虫だったり、ネガティブだったり、見た目にコンプレックスを抱えていたりと、どこか不完全な一面を持っています。この「弱さの肯定」こそが、ファンの心に深く刺さる決定的な要因となっています。