現在の快進撃の土台を作ったのは、間違いなく経営トップの刷新だ。長年にわたり創業者の辻信太郎氏が築き上げた伝統を受け継ぎつつ、孫の辻朋邦社長は聖域なき事業構造の見直しを断行した。物販中心のビジネスから、サードパーティの力を借りてIPの価値を最大化するキャラクターライセンス事業への完全シフトである。
自社で大量の在庫リスクや店舗維持コストを抱え込まず、純粋なライセンスフィーを得る高利益率モデルへの転換は、原材料高やインフレが進む世界経済において強力な防衛策となっている。この構造改革の成功こそが、一過性にとどまらないファンダメンタルズの裏付けとなっている。