夏の終わりから秋にかけて、島内をドライブしていると、道端のあちこちに不揃いな植物の束が整然と立てかけられている光景に出会う。これが喜界島の名物、ゴマの天日干し(セサミストリート)だ。実は、日本国内で消費されるゴマの99%以上は海外からの輸入に頼っているが、残るわずかな国産白ごまの最大の生産地こそがこの島である。
ミネラルを豊富に含んだサンゴ礁由来の土壌と、強烈な太陽光線。この過酷とも言える環境が、小粒ながら旨味と香りが凝縮された最高の白ごまを育む。収穫時期になると、風に乗って漂う香ばしい香りが島全体を包み込み、手作業でゴマを叩き落とす農家の人々の笑顔が集落を彩る。