彼の名前が一気に全国区へと躍り出た最大の転機は、日本テレビで放送されたバラエティ番組『有吉反省会』への出演だった。陶器のように滑らかな白肌、現実の人間離れしたドールのようなビジュアル、そして丁寧かつ物腰柔らかい独特のトーン。視聴者は一瞬で釘付けになった。
さらに世間を席巻したのが、写真編集アプリを駆使して自他の画像を極限まで美しくレタッチする「Matt加工」というカルチャーだ。SNS上で芸能人たちがこぞって彼に写真を加工してもらう画像を投稿し、一大ブームが巻き起こった。単なる「美容好き」の域を超え、写真加工をひとつのポップアートとして昇華させた彼の自己プロデュース能力は、バラエティ番組の枠を超えて日本中に強烈なインパクトを与えたのである。