三軒茶屋の喧騒を抜けた落ち着いたエリアに佇むロスタコスアスーレス。扉を開けると、そこには従来のカジュアルなメキシカンダイナーとは一線を画す、研ぎ澄まされた空間が広がっています。この店がここまで人々を強く惹きつける最大の理由は、「タコスをオートキュイジーヌ(高級料理)の領域へと昇華させた」点にあります。
オーナーシェフを務めるのは、メキシコ・モンテレイ出身のマルコ・ガルシア氏。母国で親しまれてきた本物のトウモロコシ文化を日本に伝えるべく、北海道・帯広での屋台営業からスタートし、2018年に三軒茶屋へと拠点を移しました。マルコ氏が追求するのは、現地でも失われつつある伝統製法と、日本の最高峰の食材を掛け合わせた唯一無二のタコスです。
カウンター越しに繰り広げられるのは、オーダーごとに生地をプレスし、鉄板でリズミカルに焼き上げるライブ感あふれる演出。焼き立ての生地が持つ香気と、精密に計算された具材のハーモニーは、ひと口食べた瞬間にタコスの概念を一変させるほどの説得力を持っています。