レストランの扉を開けた瞬間、静謐な空気とともに目に飛び込んでくるのが、堂々たる佇まいを見せる本格的な能舞台「有馬能楽堂」です。野外演能の様式をそのまま屋内に再現したこの舞台は、創業者・菅沼達彦氏の「芸術と食の融合」という崇高な理念によって誕生しました。客席からガラス越しに望む檜舞台と手入れの行き届いた庭園は、訪れる者を一瞬にして非日常の世界へと誘います。
食事の時間をさらに優雅に演出するのが、フロアに響き渡る三田屋のピアノ生演奏です。クラシックや耳馴染みのある名曲が心地よい音量で奏でられ、ジュージューと肉が焼ける芳ばしい音と調和します。視覚・聴覚・味覚のすべてを満たす演出設計こそが、半世紀近くにわたり幅広い世代から熱烈な支持を集める最大の理由です。