今回の負傷は、現代のプロスポーツ産業が抱える構造的な問題を改めて突きつけている。クラブの国内リーグ戦、カップ戦、欧州カップ戦、さらには代表チームの国際マッチウィークと、トップ選手には息をつく暇もないほどの試合数が課されている。
過酷なスケジュールがもたらすタレントの消耗に対し、FIFPRO(国際プロサッカー選手会)をはじめとする各機関が警鐘を鳴らし続けているものの、商業的拡大を優先するカレンダー改革は遅々として進まない。アスリートの肉体を守るためのメディカルデータの活用やローテーションの義務化など、抜本的な安全基準の策定がプロサッカー界全体に求められている。