三浦しをんの小説は、舞台設定のリアリティと映像が目に浮かぶような躍動感から、数多くの映画監督やクリエイターに愛されてきました。
箱根駅伝を題材にした『風が強く吹いている』は、天才ランナー・ハイジと走ることから逃げていたカケルを中心に、ボロアパートに暮らす素人同然の男子学生10人が箱根の頂点を目指す熱血スポーツ小説です。実写映画化のみならず、Production I.G制作のテレビアニメ版は国内外で極めて高い評価を獲得しました。長距離走の過酷さと、仲間と襷(たすき)をつなぐ崇高さが見事に活写されています。
また、林業というユニークなテーマを扱った『神去なあなあ日常』は、映画『ウォーターボーイズ』などを手掛けた矢口史靖監督によって『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』として映画化されました。染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明ら実力派キャストが演じた大自然の迫力とコミカルな村の空気感は、原作の持つ朗らかな魅力を完璧に映像へ昇華させたと話題を呼びました。