カズの辞書に「引退」のふた文字はない。現在もアトレチコ鈴鹿などでプレーを重ね、泥にまみれながらボールを追う三浦知良の姿は、若い選手たちに強烈な刺激を与え続けている。かつてJリーグの草創期を華やかに彩り、日本代表の顔として熱狂を生み出した男が、なぜ今もなお走り続けるのか。
その背景には、純粋なまでのサッカーへの愛と、徹底されたコンディショニングが存在する。日本サッカー協会が推し進める指導者育成や若手育成の施策とは一線を画し、一人のプレイヤーとして愚直に身体を鍛え上げる姿勢。朝一番のストレッチから厳しい食事管理まで、妥協は一切存在しない。2026年のシーズンを見据える彼の眼光は、いまなお鋭さを失っていない。