子どもたちの成長と独立、そして親世代の高齢化に伴い、国立の自宅はライフステージに応じた計画的な改築が行われてきました。特に大きな転機となったのが、友和さんの両親を引き取るために決断した二世帯住宅へのリフォームです。
2000年代初頭、友和さんの両親と同居するために自宅を大規模改修。プライベート空間を分けつつも、いつでも気配を感じられる設計が施されました。その後、母親の認知症発症や父親の身体機能の低下に伴い、2010年代には本格的な介護改築へと踏み切っています。
この改修では、段差をなくすフルフラット化、廊下や浴室への手すり設置、車椅子での移動を考慮した開口部の拡張やエレベーターの導入など、将来を見据えたバリアフリー設計が徹底されました。百恵さんは多忙な家事の合間を縫って義両親の介護に尽力し、近隣のデイサービスや専門機関とも連携しながら、最期まで温かな在宅ケアを続けました。この住宅改修は、単なる建物の延命ではなく「家族を最期まで看取るための器」としての役割を果たしました。