「御眷属を自宅にお迎えしてから、不可思議な現象が相次ぐようになった」――そう語る参拝者は後を絶たない。関東屈指の霊場・秩父で受け継がれる狼信仰の真実と、拝受後に起きる怪異やご利益の事例を紐解くと、そこには驚くべき具体性が浮かび上がってくる。
最も多く報告される怪異体験が、「音」と「気配」だ。お札を神棚や高い場所に祀った初日の夜、誰もいないはずの廊下や天井裏から「タッ、タッ」と四本足の動物が軽やかに走り回る足音が聞こえたという証言は枚挙に暇がない。また、ペットの犬や猫が突然部屋の一角をじっと見つめ、何かを警戒するように低く唸り始めたという体験談も目立つ。
YouTubeをはじめとする体験談動画や個人の記録でも、怪異と同時に「強烈な守護」の事例が数多く語られている。
ある男性は、御眷属を拝受した直後に隣家で大きな火災が発生したものの、風向きが突然逆転し、自宅だけが奇跡的に無傷で済んだと明かす。また別の家庭では、空き巣が入ろうとガラスを割った瞬間に猛烈な威圧感を感じて逃げ去った形跡が残っていたという。火難除け・盗難除け・魔除けとしての威力は、単なる気休めを超えたリアリティを持って信仰されている。