ファッション分野におけるサーマル生地の特徴は、生地表面に規則的な格子状や蜂の巣状の「立体的な凹凸(凹凸編み)」が施されている点にあります。この凹凸が肌と生地の間にデッドエア(滞留空気層)を閉じ込め、体温で温められた空気を逃がさない断熱壁として機能します。
店頭では「サーマル」と「ワッフル」が同義語のように扱われる場面が目立ちますが、厳密には「サーマル(保温構造の総称)」というカテゴリーの中に、代表的な編み地として「ワッフル編み」と「ハニカム編み」が存在します。
ワッフル生地との違いを意識する場合、凹凸の深さと着用目的が判断基準になります。格子が大きいワッフルは凹凸の陰影がはっきり出るため、1枚で着ても肌着感が薄く、街着として映えます。一方、ハニカムサーマルの特徴は細やかな六角形組織によるしなやかなストレッチ性です。吸い付くように身体へフィットするため、インナー用途で抜群の保温力を発揮します。