サバを読む意味は、「自分に都合が良いように、数量や数値を実際よりも多く、あるいは少なくごまかすこと」です。現代では特に「年齢のサバ読み」や「体重のサバ読み」といったプライベートな文脈で頻繁に使われます。
ここで重要な言語的ポイントは、サバを読むという行為が「数値を減らす(若く見せる、軽く見せる)」ことだけに限定されない点です。例えば、以下のように数値を多く見せかける(増やす)場合にも完全に成立します。
- 数値を減らすサバ読み:「35歳なのに合コンで『29歳』と答えた」「本当は体重が75kgあるのに『68kg』と申告した」
- 数値を増やすサバ読み:「ビジネスで箔をつけるために、業界経験3年を『5年』と言った」「威厳を保つため、若手社員に対して実年齢より年上に見せかけた」
また、「サバを読む」の「読む」という動詞は、本や文章を目で追う意味ではなく、古語における「数をかぞえる・計算する」(例:数を読む、日数を読む、票を読む)という語義に基づいています。つまり、本来は「鯖の数をかぞえる」という物理的な行為が、いつしか「数を操作してごまかす」という比喩表現へと昇華していったのです。