加藤茶のルーツはコメディアンではなく、ジャズやロカビリーを叩く超一流のミュージシャンでした。1960年代初頭、クレージーキャッツに憧れて音楽の世界へ飛び込んだ彼は、ザ・ドリフターズのリズムセクションを支えるドラマーとしてそのキャリアを本格化させます。
1966年に日本武道館で開催されたザ・ビートルズ来日公演において、ザ・ドリフターズは前座としてステージに立ちました。その際、激しいビートを刻みながら最前線で歓声を浴びていたのが若き加藤茶です。当時のライブハウス関係者やファンの回想録には、「カトちゃん目当ての女性客が連日押し寄せていた」「演奏中の鋭い横顔はまさにロックスターだった」と記されています。
音楽プロデューサーや当時の関係者が語る証言によれば、加藤茶は当時から洋服の着こなしや髪型へのこだわりが極めて強く、最先端のモッズファッションやアイビールックを着こなすファッションアイコンでもありました。古着やモードを自在に着こなし、独自のファッショントレンドを生み出してきた菅田将暉のスタンスと、加藤茶の若き日の佇まいはカルチャー的にも直結しているのです。