刑事ドラマで硬派な魅力を確立した若林豪さんですが、平成に入るとサスペンスドラマの顔として不動の人気を誇るようになります。その筆頭が、山村美紗サスペンス『赤い霊柩車』シリーズです。
片平なぎささん演じる主人公・葬儀社社長の石原明子を温かく見守る医師の婚約者・「春彦さん(石原明)」役(初期の美木良介さんから引き継ぎ、第3作以降を長年担当)。知的で優しく、時に事件の医学的見地から推理を助ける春彦さんのポジションは、ドラマの絶対的な安心感となっていました。京都ロケでの紅葉狩りや名所巡り、山村紅葉さん演じる秋山さんとのコミカルなやり取りは、シリーズ名物として30年以上お茶の間に愛され続けました。
また、同じく山村美紗原作の『名探偵キャサリン』や『狩矢警部』シリーズなどでも重厚な警察幹部役を好演。若林豪さんが画面に登場するだけでサスペンスドラマ全体の格調が高まるという、唯一無二のポジションを確立しました。