高塔山からの眺望で最も目を奪われるのは、洞海湾をまたぐ若戸大橋の雄姿だ。夕景から夜景へと移り変わるトワイライトタイム、空が深い藍色に染まるわずか20分間は、橋の赤いトラス構造と都市の明かりがもっともドラマチックに交錯する。
メインの展望デッキは週末になると多くの鑑賞者で賑わうが、静かに光の海と対峙したいなら、デッキ東側に伸びる遊歩道沿いの芝生エリアが絶好の穴場だ。視界を遮るものが少なく、ベンチに腰掛けながら橋のライトアップと対岸の戸畑・小倉方面の灯火をプライベートな感覚で堪能できる。
混雑をスマートに回避するなら、日没の40分前には山頂駐車場へ滑り込みたい。週末のピーク時には若松市街地から伸びる主要アクセス道が一時的に滞留するため、ふもとの若松公園側を経由するルートを選択し、時間に余裕を持ったアプローチを試みるのが現地通の鉄則だ。