乳首の大きさや形状は、身体の他の部位と同様に遺伝と発育の経緯に強く左右されます。骨格や顔立ちが親から受け継がれるのと同様に、乳頭や乳輪の基礎的な構造も遺伝的素因が関与しています。成長過程で極端な異常が起きているわけではなく、単に個々人が持つ体質的なバリエーションの一つに過ぎません。
発育の過程において最も大きな鍵を握るのが女性ホルモンの影響です。第二次性徴を迎える思春期に、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されることで乳腺組織が発達し、それに伴って乳頭も徐々に突出していきます。この時期のホルモン分泌の感受性や脂肪組織の付き方によって、最終的な形状に違いが生じます。
なお、女性だけでなく「男性乳首が小さい理由」を気にする方も存在します。男性の場合は思春期に乳腺が発達するホルモン刺激が少ないため、小ぶりで平坦な状態にとどまるのが生物学的に標準的な状態です。男女問わず、健康上の異常を疑う必要は基本的にありません。