編集部が実施したオーナー調査やSNS上の手記では、「愛犬は心から愛しているが、ここまでの苦労は想定していなかった」という率直な告白が多数寄せられています。なかでも失敗・後悔の要因として上位に挙がるのが、被毛ケアの過酷さとトリミング費用です。
オーストラリアンラブラドゥードルの毛質は主にフリース(柔らかなウェーブ)やウール(羊毛のような巻き毛)で構成されており、換毛期にドサッと毛が抜けない代わりに、抜けた毛が毛束の中に留まり続けます。そのため、毎日のピンブラシとスリッカーによる入念なブラッシングを怠ると、数日で皮膚密着型の強固な毛玉(フェルト状)が形成されてしまいます。一度重度の毛玉ができると皮膚呼吸が妨げられ、皮膚炎の原因となるだけでなく、トリミング時に全身を丸刈りにせざるを得ない事態に陥ります。
プロのサロンによるトリミングは4〜6週間に1回の頻度が推奨されており、その費用はミニチュアでも1回あたり1万2,000円〜1万8,000円、スタンダードになると2万5,000円〜3万5,000円超に達します。年間を通じたトリミング費用だけでも15万〜30万円以上を計上しておく必要があり、このランニングコストを軽視して家計を圧迫させてしまうケースが後を絶ちません。
さらに、保護犬や何らかの事情で手放された個体を迎える里親・譲渡という選択肢を検討する人もいますが、オーストラリアンラブラドゥードルの公認ブリーダーは避妊去勢手術を施した上での譲渡を義務付けていることが多く、民間の保護団体や公式のアドプションプログラムに出る数は極めて稀です。「安価に迎えたいから里親を探す」という安易なアプローチは現実的ではなく、待機期間や審査のハードルが高い点も知っておくべき現実です。