なぜ、これほどまでに「ROM専」に対する風当たりが強いのか。表向きには「反応がないと会話が盛り上がらない」という理由が挙げられるが、裏で囁かれる参加者の本音はより複雑だ。アクティブに発言するメンバーからすれば、自分の思考やプライベートな情報を開示しているのに対し、一切の情報を出さずに観察だけを続ける存在は「ただ乗り(フリーライダー)」のように映る。X(旧Twitter)などのオープンな場でも、投稿だけをチェックして一切いいねや返信をしない層へのモヤモヤが語られることは少なくない。
また、発言者が抱く「誰に見られているかわからない不安」も感情を逆撫でする大きな因子だ。人間は対面であれば相手の表情や頷きから反応を察知できるが、テキストチャットでは気配すら掴めない。コミュニティ管理者の視点からも、沈黙を守る大量の参加者は、グループの雰囲気にどのような影響を与えているのか判断しにくく、運営上の死角となりやすいのが実情だ。