彼の活動は個別の作品製作にとどまらない。フランス映画を世界に発信する公的機関ユニフランス(Unifrance)との連携や、横浜で開催されてきたフランス映画祭へのコミットメントなど、日仏のシネマコミュニティを結びつけるプラットフォーム作りにも深く関与してきた。
秋の風物詩である東京国際映画祭(TIFF)の現場でも、彼の姿はしばしば目撃される。海外の気鋭監督やプロデューサーを日本のクリエイターと引き合わせ、次なるコラボレーションの火種を蒔く。華やかな映画祭の舞台裏で行われるそうした地道なネットワーク形成こそが、数年後の傑作を生む土壌になっている。
形式張った文化交流ではなく、クリエイター同士の純粋なリスペクトを起点にするのが彼のアプローチだ。映画とは本質的に個人の情熱から生まれるものだという確信が、関係者の信頼を勝ち取っている。