日本国内でこの問題が白日の下に晒された契機として、テレビ報道の存在は外せない。日本テレビ系の『NNNドキュメント』をはじめとする報道番組は、秋田の山中で繰り広げられていた共同生活の実態、家族を奪われた親族の悲痛な叫び、そしてジャン・マリー神父らの言動を克明に記録し、全国に放映した。
カメラが捉えたのは、終末のパニックを煽られ、私財を投じ、世俗の人間関係を断ち切られた人々の生々しい姿だった。これらの報道キャンペーンは、日本社会におけるカルト問題への警戒感を一気に引き上げるとともに、脱会支援者や弁護士ネットワークによる介入の足がかりを作った歴史的意義を持つ。