RIP SLYMEが歩んできた道のりは、決して順風満帆なものばかりではありませんでした。グループは2018年10月に公式サイトを閉鎖し、事実上の活動休止状態に突入。当時はメンバーのプライベートを巡る騒動が引き金と報じられましたが、事態はより複雑な内情を孕んでいました。ファンの間では「このままRIP SLYMEは解散するのではないか」という不安が瞬く間に広がることとなります。
決定的な局面が訪れたのは2026年秋のことです。グループのメロディラインとリリックの要であったPESが、すでに2017年時点でグループを脱退していた事実を公表。自身のSNS上で、メンバー間におけるいじめや疎外感、長年にわたる関係性の修復不能な断絶を告白し、音楽界に大きな衝撃を与えました。これを受けてRYO-ZとILMARI、DJ FUMIYAも動画等で経緯を説明し、長年のファンに向けて謝罪する事態へと発展しました。
かつて見せていた仲睦まじいグループ像の裏で、クリエイティブの衝突や人間関係の歪みが修復不可能なレベルに達していたことは紛れもない事実です。PESとの溝は埋まることなく別々の道を歩むこととなりましたが、この痛みを伴う分裂と真実の公表が、結果としてグループの将来に向けた膿を出し切る契機となりました。