「熱帯夜」のトラックを手掛けたのは、グループのサウンドの要であるDJ FUMIYAだ。当時の制作背景を探ると、そこにはストイックかつ遊び心に満ちたスタジオ作業の裏側が存在する。
DJ FUMIYAが意識したのは、ただノリが良いだけのダンスミュージックではなく、どこか哀愁を感じさせるコード感と、体を自然に揺らす重厚なベースラインの融合だったという。蒸し暑い夏休みの夜、スタジオにこもってループを組み上げる中で、「クーラーの効いた部屋で感じる外の熱気」という対比の発想が生まれた。このサンプリングセンスと繊細なアレンジメントこそが、リスナーの記憶に深く残り続けるノスタルジーの正体だ。