1991年に発売された写真集『Santa Fe』は、150万部という前代未聞のメガヒットを記録し、社会現象となった。巨匠・篠山紀信の手によって撮影されたこの写真集の実現にも、母・光子の直感が決定打となったことは有名だ。
トップアイドルがヌードを披露するという、当時の常識では考えられなかった企画。光子は「美しい一瞬を最高の形で残すべきだ」と即決し、撮影現場にも常に帯同した。世間からは激しい賛否両論が巻き起こったが、結果として宮沢りえの名は単なるアイドルから時代を象徴するアイコンへと昇華した。日本芸能界のタブーを打ち破るこの一手は、光子の勝負師としての才覚を象徴する出来事といえる。