この施設が秀逸なのは、被災のリアルさを体感させるだけでなく、「発災からの72時間をいかに自力で生き残るか」を主体的に学べる点にあります。国や自治体の公助が本格化するまでの3日間(72時間)をどう乗り切るかが、生存の最大の分かれ目となります。
体験者は1人1台のタブレット端末(またはスマートフォン連携端末)を手渡され、街の各所に潜む危険を回避しながらクイズに答えて進みます。
「倒壊家屋の近くを通るときはどうする?」「余震が続く中で公衆電話を見つけたら何をすべきか?」といった実践的な設問が次々と出題され、選んだ行動によってタブレット上で生存ポイントが増減します。ゲーム感覚で進行するため、小学生以上の子どもでも飽きずに夢中で防災知識を吸収できます。
ツアー全体の所要時間は約45分〜60分程度。ツアーの最後には避難所ゾーンへと抜け、段ボールベッドや簡易トイレの設営、非常食の工夫など、避難生活を支える知恵をじっくりと確認できる導線になっています。